親子で楽しむディズニー映画「わんわん物語」
1955年に公開された「わんわん物語」は題名とは似つかわしく、しっかりとしたラブストーリーです。
子どもの頃にこの作品を見た大人がもう一度見ると、より深みが味わえる内容となっています。
動物好きのお子様はもちろんですが、もうすぐ二人目以降のお子様が産まれるご家族にもぜひ見て頂きたい作品です。
レディとトランプの美しい恋
この作品には派手さはなく、まったりとした温かいおはなしです。
一番の名シーンといえば、レディとトランプがスパゲッティを食べている時にキスをしてしまうところでしょう!
美しい夜にトニーとジョーが歌う「ベラ・ノッテ」は最高にロマンチックです。
最後のミートボールをレディに譲るトランプ、夜空を見上げるレディの澄んだ瞳、夜の公園をデートするシーンはこっちが気恥ずかしくなるくらい素敵で本当にうっとりします。
お子様にはこの感動が伝わらないのが本当に残念です(^^;)
わりと雑な性格ですが勇敢で実は優しいトランプは、アラジンやラプンツェルに登場するユージーンと同じ位置づけですね。
犬界ではトップクラスのイケメン犬でしょう!
世の中美しい世界だけではない
レディが保健所に連れていかれるシーンは、この作品の中ではかなりセンセーショナルです。
檻の中でトランプの仲間たちがコーラスをしている間に涙を流す犬たちが次々に映る場面があり、心に何か引っかかるものが必ずあるはずです。
鑑札を持っているレディはすぐに家に帰ることができましたが、ここにいるみんなのその後については描かれていません。
「帰りのない入口」と呼ばれる最期の扉は、お子様の目にどのように映るでしょうか。
あかちゃんってなに?
レディはジムとダーリングに大切に育てられますが、あることをきっかけにないがしろにされてしまいます。
ダーリングの妊娠です。
トランプが「赤ん坊が産まれると、犬は追い出される」と語るシーンがあり、レディの不安はどんどん膨らんでしまいます。
赤ちゃんが無事産まれると、階段の上から泣き声が聞こえてきます。
「あかちゃんってなに?」という概念は当然のことです。
なんだかみんなが嬉しそうで、夢中になるもの、でも何かわからない…
そんな不安と好奇心の狭間に揺れるレディの姿は、弟、妹をもつことになるお兄ちゃん、お姉ちゃんの気持ちとリンクするのではないでしょうか。
名曲「ララ・ルー」をバックに赤ちゃんが初お目見えするシーンは、親としてはなんともいえない温かい気持ちになりますよ。
この作品を見ながらお子様と「あかちゃん」について一緒にお話する機会がもてるといいですね(*^^*)
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