この作品が公開されたのは1989年ですが、全く時代を感じさせません。
劇団四季でも上演され、プリンセス「アリエル」は今でも高い人気を誇っています。
映像はもちろんですが、歌や音楽がとにかくいいですよね!
お子様もかわいいアリエルや魚たちに夢中になることでしょう(*^^*)
作品を盛り上げる劇中歌
誰もがご存知の「アンダー・ザ・シー」は音楽家セバスチャンの最高傑作ではないでしょうか。
歌に合わせた海の仲間たちの楽しい演奏シーンはお子様も釘付け間違いなしです!
全く哀れでお気の毒と思っていないアースラが歌う「哀れな人々」は癖になるメロディーで、パイプオルガンが絶妙なタイミングで入り恐怖心を一層掻き立てます。
アリエルの人間の世界への憧れが哀切この上なく、美しく、可憐に歌われる「パート・オブ・ユア・ワールド」は、大人も子どもも思わず見入ってしまいます。
手を伸ばしても届かない陸を思いながら海底へ降りるシーンは本当に切ないですね。
女の子の気持ちが全てここにあるようです。
親子の確執
子を想うトリトン王の親の気持ちと、親の言いなりにならず自分の意志を貫こうとするアリエルの姿は、特に女の子をもつ親としては見ていて心苦しくなるのではないでしょうか。
大事に思うばかりに厳しく当たってしまい、後々後悔してしまうことは親なら誰もが経験すると思います。
トリトン王が娘との接し方に奮闘する姿を自分に置き換えて見てみると、今までとはまた違う作品に見えてくるでしょう。
最後の船上の結婚式で見送る父の姿は言葉になりません。
いつか大人になってこの作品をもう一度見た時に、親がいかに子を想い心配しているかを気づいてくれる日がくるといいですね(^^;)
見事なハッピーエンド
原作の「人魚姫」は泡となって消える悲しくも切ない結末ですよね。
対して気持ちよくハッピーエンドで終わらせる「リトル・マーメイド」は実に爽快です。
アースラが扮するバネッサとエリック王子の結婚式を海の仲間たちがぶち壊すシーンや、アースラとの激しい対決をラストに一気にもってくることで作品に迫力がつきました。
ただアリエルが幸せになってハッピーエンドとなったのではなく、ストーリー構成が実に鮮やかです。
お子様にとってもわかりやすく、アリエルに感情移入しやすいのではないでしょうか。